レイアウトとページの作成方法
Next.jsはファイルシステムベースのルーティングを使用しており、フォルダとファイルを使用してルートを定義します。このページでは、レイアウトとページを作成し、それらをリンクする方法について説明します。
ページの作成
ページは特定のルートにレンダリングされるUIです。ページを作成するには、app
ディレクトリ内にpage
ファイルを追加し、Reactコンポーネントをデフォルトエクスポートします。たとえば、インデックスページ(/
)を作成するには:
export default function Page() {
return <h1>Hello Next.js!</h1>
}
レイアウトの作成
レイアウトは複数のページ間で共有されるUIです。ナビゲーション時、レイアウトは状態を保持し、インタラクティブなままであり、再レンダリングされません。
レイアウトを定義するには、layout
ファイルからReactコンポーネントをデフォルトエクスポートします。コンポーネントは、ページまたは別のレイアウトを含むchildren
プロップを受け取る必要があります。
たとえば、インデックスページを子として受け取るレイアウトを作成するには、app
ディレクトリ内にlayout
ファイルを追加します:
export default function DashboardLayout({
children,
}: {
children: React.ReactNode
}) {
return (
<html lang="en">
<body>
{/* Layout UI */}
{/* Place children where you want to render a page or nested layout */}
<main>{children}</main>
</body>
</html>
)
}
上記のレイアウトはルートレイアウトと呼ばれ、app
ディレクトリのルートに定義されています。ルートレイアウトは必須であり、html
とbody
タグを含む必要があります。
ネストされたルートの作成
ネストされたルートは、複数のURLセグメントで構成されるルートです。たとえば、/blog/[slug]
ルートは3つのセグメントで構成されています:
/
(ルートセグメント)blog
(セグメント)[slug]
(リーフセグメント)
Next.jsでは:
- フォルダはURLセグメントにマッピングするルートセグメントを定義するために使用されます。
- ファイル(
page
やlayout
など)はセグメントに表示されるUIを作成するために使用されます。
ネストされたルートを作成するには、フォルダを互いにネストすることができます。たとえば、/blog
のルートを追加するには、app
ディレクトリ内にblog
という名前のフォルダを作成します。次に、/blog
を公開してアクセス可能にするには、page
ファイルを追加します:
import { getPosts } from '@/lib/posts'
import { Post } from '@/ui/post'
export default async function Page() {
const posts = await getPosts()
return (
<ul>
{posts.map((post) => (
<Post key={post.id} post={post} />
))}
</ul>
)
}
ネストされたルートを作成するために、フォルダのネストを続けることができます。たとえば、特定のブログ投稿のルートを作成するには、blog
内に新しい[slug]
フォルダを作成し、page
ファイルを追加します:
function generateStaticParams() {}
export default function Page() {
return <h1>Hello, Blog Post Page!</h1>
}
補足: フォルダ名を角括弧で囲む(例:
[slug]
)と、データから複数のページを生成するための特別な動的ルートセグメントが作成されます。これはブログ記事、商品ページなどに便利です。
レイアウトのネスト
デフォルトでは、フォルダ階層内のレイアウトもネストされ、children
プロップを通じて子レイアウトをラップします。特定のルートセグメント(フォルダ)内にlayout
を追加することで、レイアウトをネストできます。
たとえば、/blog
ルート用のレイアウトを作成するには、blog
フォルダ内に新しいlayout
ファイルを追加します。
export default function BlogLayout({
children,
}: {
children: React.ReactNode
}) {
return <section>{children}</section>
}
上記の2つのレイアウトを組み合わせると、ルートレイアウト(app/layout.js
)はブログレイアウト(app/blog/layout.js
)をラップし、さらにブログページ(app/blog/page.js
)とブログ投稿ページ(app/blog/[slug]/page.js
)をラップします。
ページ間のリンク
<Link>
コンポーネントを使用して、ルート間を移動できます。<Link>
はNext.jsの組み込みコンポーネントで、HTML <a>
タグを拡張してプリフェッチとクライアントサイドナビゲーションを提供します。
たとえば、ブログ投稿のリストを生成するには、next/link
から<Link>
をインポートし、コンポーネントにhref
プロップを渡します:
import Link from 'next/link'
export default async function Post({ post }) {
const posts = await getPosts()
return (
<ul>
{posts.map((post) => (
<li key={post.slug}>
<Link href={`/blog/${post.slug}`}>{post.title}</Link>
</li>
))}
</ul>
)
}
<Link>
はNext.jsアプリケーションでルート間を移動するための主要かつ推奨される方法です。ただし、より高度なナビゲーションにはuseRouter
フックも使用できます。